#リノベチーフマネージャー加藤#不動産コラム
2025/09/06
築50年のリノベーション費用は?後悔しないためのポイントと事例を解説します
こんにちは!リビコン営業の加藤です。
今日は築50年のリノベーションにかかる費用や注意点について解説します。メリット・デメリットや活用できる補助金、信頼できる業者の選び方まで詳しく紹介。この記事を読めば、後悔しないリノベーションの進め方がわかります。
contents
- 築50年の家、リノベーションか建て替えか?
- 築50年のリノベーションにかかる費用相場
- 築50年リノベーションで後悔しないための5つの注意点
- 築50年のリノベーションで利用できる補助金・減税制度
- 【場所別】築50年のリノベーション成功事例
- 信頼できるリノベーション会社の選び方
- まとめ
「親から受け継いだ築50年の実家、どうしよう…」「築50年の中古物件、リノベーションすれば快適に住めるのだろうか?」
そんなお悩みをお持ちではありませんか。築50年の家は、適切なリノベーションを行うことで、新築同様、あるいはそれ以上に魅力的な住まいに生まれ変わらせることが可能です。
しかし、同時に特有の課題や注意点も存在します。この記事では、築50年の家をリノベーションする際の費用相場から、後悔しないためのポイント、利用できる補助金、成功事例までを網羅的に解説します。あなたの決断と理想の住まいづくりの一助となれば幸いです。
築50年の家、リノベーションか建て替えか?
築50年の家を前にしたとき、多くの人が「リノベーション」と「建て替え」のどちらを選ぶべきか悩むことでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。ご自身の家の状態や予算、そして将来のライフプランに合わせて慎重に判断することが重要です。
建て替えとの費用・工期の比較
一般的に、リノベーションの方が建て替えよりも費用を抑えられ、工期も短くなる傾向があります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、家の状態やリノベーションの規模によっては、建て替え費用と大差がなくなるケースもあります。
比較項目 | リノベーション | 立て替え |
費用 | 1000万円~2,500万円 | 1,500万円~4,000万円以上 |
工期 | 3ヶ月~8ヶ月 | 6ヶ月~1年 |
税金 | 不動産取得税・登録免許税(一部)が不要 | 不動産取得税、登録免許税、固定資産税などが必要 |
特徴 | 今の家の良い部分(柱、梁、思い出など)を残せる | 間取りやデザインを完全に自由に設計できる |
リノベーションを選ぶメリット
リノベーションの最大のメリットは、新築よりもコストを抑えつつ、自分たちの理想の住まいを実現できる点にあります。 特に、現在の家の基礎や構造体に問題がなければ、その部分を活かすことで解体費用や新規の建築費用を大幅に削減できます。また、親から受け継いだ家など、思い出の詰まった柱や建具をデザインの一部として残せるのも、リノベーションならではの魅力と言えるでしょう。
建て替えを選ぶべきケース
一方で、建て替えを選んだ方が良いケースも存在します。例えば、シロアリの被害が深刻で、建物の構造自体が著しく損傷している場合です。 また、現在の建築基準法に適合しておらず、リノベーションでは法的な要件を満たすことが難しい場合(例:再建築不可物件)も、建て替えを検討する必要があります。抜本的な間取りの変更や、最新の耐震・断熱性能を確実に確保したい場合も、建て替えが適していると言えます。
築50年のリノベーションにかかる費用相場
築50年の家のリノベーション費用は、工事の規模や内容によって大きく変動します。ここでは、全面的なリノベーションと部分的なリノベーションの費用相場について解説します。
全面リノベーション(スケルトンリフォーム)の費用
柱や梁などの構造躯体だけを残して内外装をすべて解体し、間取りから設備まで一新する全面リノベーション(スケルトンリフォーム)の場合、費用相場は1,000万円~2,000万円程度です。 この規模になると、耐震補強や断熱工事も含まれることが多く、新築に近い性能を持たせることも可能です。
部分的なリノベーションの費用
キッチン、浴室、トイレといった水回り設備のみ、あるいは内装のみなど、部分的にリノベーションを行う場合の費用相場は300万円~800万円程度です。 特に傷みがちな箇所に絞って工事を行うことで、費用を抑えながら住まいの快適性を向上させることができます。
工事内容 | 費用相場 |
水回り(キッチン、浴室、トイレ、洗面) | 300万円 ~ 400万円 |
内装(床、壁、天井の張り替え) | 100万円 ~ 300万円 |
外壁・屋根の塗装・張り替え | 200万円 ~ 400万円 |
耐震補強工事 | 100万円 ~ 200万円 |
断熱工事 | 250万円 ~ 400万円 |
費用を左右するポイント
リノベーション費用は、設備のグレード、使用する建材、工事の範囲によって大きく変わります。また、見えない部分の劣化が進んでいる場合、追加工事が必要となり費用が想定以上にかかることもあります。 例えば、床を剥がした際にシロアリの被害や構造材の腐食が見つかると、その補修費用が別途発生します。
築50年リノベーションで後悔しないための5つの注意点
築50年の家には、新しい物件にはない特有のリスクが潜んでいる可能性があります。計画段階でこれらの注意点をしっかり押さえておくことが、後悔しないリノベーションの鍵となります。
1. 事前の住宅診断(ホームインスペクション)を必ず実施する
リノベーションを検討し始めたら、まずは専門家による住宅診断(ホームインスペクション)を受けましょう。建物の傾き、雨漏り、シロアリ被害、基礎の状態などをプロの目でチェックしてもらうことで、どこにどのような修繕が必要か、リノベーションが可能かどうかを客観的に判断できます。 この診断結果を基に、正確な見積もりや工事計画を立てることが可能になります。
2. 耐震性の確認と補強を検討する
1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認を受けた建物は、「旧耐震基準」で建てられています。 築50年の家は、この旧耐震基準である可能性が非常に高く、現在の新耐震基準を満たしていない場合があります。大きな地震に備え、安心して暮らすためには、耐震診断を行い、必要であれば壁の補強や制震ダンパーの設置といった耐震補強工事を検討することが不可欠です。
3. 断熱性の向上で快適な室温を保つ
当時の住宅は、現在の省エネ基準に比べ断熱性能が著しく低い場合がほとんどです。 断熱材が入っていなかったり、入っていても性能が劣化していたりすると、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。壁や床、天井に断熱材を充填したり、断熱性能の高い窓に交換したりすることで、年間を通じて快適な室温を保ちやすくなり、光熱費の削減にも繋がります。
4. アスベスト調査の必要性を確認する
2006年以前に建てられた建物には、建材にアスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。アスベストは飛散すると健康被害を引き起こすため、解体工事の際には法律に基づいた適切な調査と除去作業が義務付けられています。アスベストの調査や除去には追加の費用がかかるため、事前に業者に確認し、見積もりに含めてもらうようにしましょう。
5. ローンや資金計画を早めに立てる
築古物件のリノベーションでは、住宅ローンの審査が新築に比べて厳しくなる傾向があります。金融機関によっては、建物の担保価値が低いと判断され、希望額を借りられないケースや、リフォームローン(住宅ローンより金利が高い傾向)の利用を勧められる場合があります。自己資金はどのくらい用意できるのか、ローンはいくら組めそうか、早い段階で金融機関に相談し、無理のない資金計画を立てることが重要です。
築50年のリノベーションで利用できる補助金・減税制度
国や自治体は、良質な住宅ストックの形成を目的として、住宅のリノベーションに関する様々な支援制度を設けています。これらの制度をうまく活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。
国が実施している補助金制度
国が主導する補助金制度は、省エネ性能の向上や子育て世帯支援を目的としたものが中心です。代表的なものとして、断熱改修や高効率給湯器の設置などを支援する「子育てエコホーム支援事業」や、窓の断熱化に特化した「先進的窓リノベ事業」などがあります。 これらの制度は予算の上限に達し次第終了となるため、早めの情報収集と申請が肝心です。
【リンク】名古屋で中古住宅をリノベーションする際の「注意点」と「魅力」
自治体独自の補助金制度
お住まいの市区町村によっては、独自のリフォーム補助金制度を設けている場合があります。耐震改修工事への補助や、地場産材の利用を条件とした補助など、内容は様々です。兵庫県のように、築50年以上の建物を対象とした「古民家再生促進支援事業」を設けている自治体もあります。 まずは自治体のホームページを確認したり、窓口に問い合わせてみましょう。
リフォームに関する減税制度
一定の要件を満たすリノベーション工事を行った場合、所得税や固定資産税が減額される制度があります。対象となる工事は、耐震、バリアフリー、省エネ、同居対応、長期優良住宅化リフォームなど多岐にわたります。確定申告が必要になりますが、大きな節税効果が期待できるため、工事を依頼する会社に利用できる制度がないか確認してみましょう。
【リンク】築50年のリノベーション成功事例
信頼できるリノベーション会社の選び方
リノベーションの成功は、パートナーとなる会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。数ある会社の中から、信頼できる一社を見つけるためのポイントをご紹介します。
築古物件のリノベーション実績が豊富か確認する
会社のウェブサイトなどで、築50年クラスの物件のリノベーション事例が豊富に掲載されているかを確認しましょう。古い家の構造や特有の問題点を熟知している会社であれば、予期せぬトラブルにも的確に対応してくれる可能性が高く、安心して任せることができます。
見積もりの内容が詳細で明確かチェックする
複数の会社から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。単に「一式」と記載されているだけでなく、どのような工事にどれくらいの費用がかかるのか、項目ごとに詳細に記載されている見積もりを提示してくれる会社は信頼できます。不明な点があれば、納得できるまで説明を求めましょう。
担当者との相性やコミュニケーションのしやすさ
リノベーションは、設計から完成まで数ヶ月にわたる長い付き合いになります。こちらの要望を親身に聞いてくれるか、専門的な内容を分かりやすく説明してくれるかなど、担当者との相性も非常に重要です。気軽に相談でき、信頼関係を築ける担当者がいる会社を選ぶことが、満足のいくリノベーションに繋がります。
まとめ
築50年の家のリノベーションは、新築や建て替えにはない魅力と可能性を秘めています。費用や注意点を正しく理解し、信頼できるパートナーと共に計画を進めることで、思い出の詰まった家を、これからも長く愛せる快適な住まいへと再生させることが可能です。この記事で得た知識を基に、あなたにとって最良の選択をしてください。
当記事の中の人

チーフマネージャー
加藤秀幸
自己紹介 ——
中古+リフォームは「暮らしに合わせる住まい」の第一歩。
地元に根ざしたアドバイスで、あなたらしい住まいづくりを応援します!
好きな食べ物 ——
・ジンギスカン
・ラーメン福
趣味 ——
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