#不動産チーフマネージャー/宮田#リノベコラム
2026/01/22
耐震リフォームの費用相場は?補助金で安く抑えるポイントを解説🔨
近年、日本各地で大きな地震が頻発しており、自宅の安全性に不安を感じている方は少なくありません。特に築年数が経過した木造住宅にお住まいの場合、現在の耐震基準を満たしているかどうかは非常に重要な問題です。しかし、いざ耐震リフォームを検討し始めても、具体的な費用や工事内容が分からず、二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。この記事では、耐震リフォームの費用相場や工事の種類、さらには費用を抑えるために活用したい補助金制度について詳しく解説します。大切な家族と財産を守るための第一歩として、ぜひ参考にしてください👍
contents
- 耐震リフォームが必要な理由とは?
- 耐震リフォームの費用相場
- 耐震リフォームの具体的な工事内容
- 2026年版!耐震リフォームに使える補助金
- 失敗しない耐震リフォーム業者の選び方
- 耐震リフォーム完了までの流れ
- まとめ
耐震リフォームが必要な理由とは?
日本は地震大国であり、いつどこで巨大地震が発生してもおかしくない状況にあります。耐震リフォームが必要とされる最大の理由は、過去の耐震基準で建てられた住宅が現行の基準に比べて地震への抵抗力が低い可能性があるためです。特に築年数が古い住宅では、震度6強クラスの地震が発生した際に倒壊するリスクが高まると指摘されています。建物の安全性を確保することは、ご自身やご家族の命を守ることそのものです。まずはご自宅がどの基準で建てられたかを確認し、現状のリスクを正しく把握することが大切です🥸
1981年と2000年の耐震基準の違い
建築基準法の耐震基準は、過去に発生した大地震を教訓として何度か改正されています。特に重要なのが1981年(昭和56年)と2000年(平成12年)の改正です。1981年6月以降に建築確認を受けた建物は「新耐震基準」と呼ばれ、震度6強から7程度の地震でも倒壊しないことが求められています。一方で、それ以前の「旧耐震基準」では震度5強程度までしか想定されていませんでした。さらに、2000年の改正では、地盤調査の義務化や柱と梁の接合部の仕様などがより厳格に定められました。このように、建築された年代によって求められる耐震性能には大きな差があります。
| 建築確認日 | 基準の名称 | 想定される地震規模 | 主な特徴 |
| 1981年5月31日以前 | 旧耐震基準 | 震度5強程度 | 倒壊しないことを保証していないレベル |
| 1981年6月1日以降 | 新耐震基準 | 震度6強〜7程度 | 大地震でも倒壊・崩壊しない |
| 2000年6月1日以降 | 2000年基準 | 震度6強〜7程度 | 接合部の金物指定やバランス計算の強化 |
大地震のリスクと建物の倒壊可能性
旧耐震基準で建てられた木造住宅は、壁の配置バランスが悪かったり、柱や梁の接合が弱かったりすることが多く、巨大地震の揺れに耐えきれない可能性があります。実際に阪神・淡路大震災や熊本地震などの被害状況を見ると、倒壊した家屋の多くが旧耐震基準のものであったことが報告されています。2000年以前の建物であっても、接合部の金物が不十分であれば、地震の揺れで柱が抜けてしまう危険性があります。こうしたリスクを回避するためには、現在の基準に適合するように補強を行うことが不可欠です。
耐震リフォームの費用相場
耐震リフォームを検討する上で最も気になるのが費用の問題です。工事の規模や建物の劣化状況によって金額は大きく異なりますが、一般的な木造住宅の場合、100万円から200万円程度が費用の中心帯となっています。ただし、これはあくまで目安であり、大掛かりな改修が必要な場合はさらに高額になることもありますし、逆に部分的な補強であれば数十万円で済むこともあります。適正な予算を組むためには、費用の内訳や変動要因を理解しておくことが重要です📝
築年数や建物の状況による費用の違い
耐震リフォームの費用は、現在の耐震性がどの程度不足しているかによって変わります。築年数が古く、旧耐震基準で建てられた家を現行基準まで引き上げるには、多くの壁を補強したり基礎を打ち直したりする必要があるため、費用は高くなりがちです。一方で、比較的新しい建物で、部分的に金具を追加する程度の工事であれば、費用は抑えられます。また、シロアリ被害や雨漏りによる腐食が見つかった場合は、その修繕費用も加算されることを想定しておく必要があります。
| 補強の規模 | 費用の目安 | 工事の概要例 |
| 部分的な補強 | 30万〜60万円 | 金物の取り付け、一部の壁補強 |
| 一般的な耐震改修 | 100万〜200万円 | 壁の増設、屋根の軽量化、基礎補強の併用 |
| 全面的な改修(スケルトン) | 500万円以上 | 骨組みだけ残して全体を補強・リノベーション |
部分的な補強と全体改修の価格差
予算に限りがある場合は、家全体を補強するのではなく、生活の中心となる部屋や寝室だけを重点的に守る「部分補強」や「耐震シェルター」の設置という選択肢もあります。部分補強であれば数十万円から施工可能ですが、家全体の倒壊を完全に防ぐものではありません。対して、家全体の耐震性を高める全体改修は費用がかかりますが、資産価値の維持や長期的な安心感につながります。どちらを選ぶかは、予算と将来の住まい方を照らし合わせて慎重に判断することが求められます。
耐震リフォームの具体的な工事内容
耐震リフォームといっても、その工法は多岐にわたります。基本的には、建物を支える「壁」を強くする、建物の足元である「基礎」を固める、建物全体の「重量」を軽くする、そして部材同士の「接合」を強化するという4つのアプローチがあります。診断結果に基づいて、これらを適切に組み合わせることで、効率的に耐震性を向上させることができます。ここでは、代表的な工事内容について詳しく見ていきましょう🏠
基礎の補強工事
基礎は建物の全重量を支える土台となる重要な部分です。旧耐震基準の住宅では、鉄筋が入っていない「無筋コンクリート」の基礎が使われていることが多く、ひび割れが発生しやすいという弱点があります。基礎の補強工事では、既存の基礎に鉄筋コンクリートを増し打ちして一体化させたり、ひび割れ部分を特殊な樹脂で補修したりします。基礎が強固になることで、地震の揺れが建物に伝わっても足元から崩れるリスクを低減できます。
| 工事箇所 | 主な工法 | 期待できる効果 |
| 基礎 | 増し打ち補強、ひび割れ注入 | 足元の安定化、不同沈下の防止 |
| 壁 | 筋交い追加、構造用合板張り | 横揺れに対する抵抗力の向上 |
| 屋根 | 瓦からスレート・金属への葺き替え | 建物の軽量化による揺れの軽減 |
| 接合部 | ホールダウン金物等の設置 | 柱の引き抜き防止、倒壊防止 |
壁の補強と筋交いの追加
地震の横揺れに抵抗するためには、耐力壁と呼ばれる強い壁が必要です。壁の補強工事では、壁の内部に「筋交い」と呼ばれる斜めの部材を追加したり、構造用合板などの面材を張り付けたりして強度を高めます。最近では、壁を壊さずに外側から補強できる工法や、室内から短期間で施工できる工法も開発されており、住みながらの工事もしやすくなっています。壁の配置バランスを整えることも重要であり、建物の重心と剛心のズレを小さくするよう設計します。
屋根の軽量化による耐震性向上
建物の屋根が重いと、地震の揺れに対して振り子のように大きく揺れてしまい、建物への負担が増大します。特に昔ながらの重い日本瓦が載っている住宅では、屋根を軽量化することが有効な耐震対策となります。具体的には、重い瓦を撤去し、軽量なスレートやガルバリウム鋼板などの金属屋根に葺き替える工事が行われます。屋根を軽くすることで、建物の重心が下がり、揺れ幅を小さく抑えることができます。
接合部の金物補強
柱と梁、土台と柱などの接合部分は、地震の強い力が加わると外れてしまうことがあります。特に阪神・淡路大震災では、柱が土台から引き抜かれて倒壊したケースが多く見られました。これを防ぐために、接合部を専用の「耐震金物」でしっかりと固定する工事を行います。ホールダウン金物や筋交いプレートなどを適切な場所に設置することで、構造体が一体となって粘り強く揺れに耐えられるようになります。比較的安価で効果が高い工事と言えます。
2026年版!耐震リフォームに使える補助金
耐震リフォームは決して安い買い物ではありませんが、国や自治体の補助金制度を活用することで、自己負担を大幅に減らすことが可能です。国は住宅の長寿命化や省エネ化を推進しており、耐震改修に対しても手厚い支援を行っています。また、多くの自治体でも独自の助成制度を設けています。補助金情報は年度ごとに更新されるため、常に最新の情報をチェックしておくことが大切です。ここでは2026年時点で想定される主な制度について解説します🙆♀️
国が実施する補助金制度
国が主体となって行う補助金事業には、「みらいエコ住宅2026事業」などがあります。「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の基準を満たすリフォーム工事に対して補助金が支給されます。また、断熱改修とセットで行うことで利用できる制度も多くあります。これらの制度は予算の上限が決まっていることが多いため、早めの申請準備が必要です。
自治体の助成金制度の仕組み
お住まいの市区町村によっては、耐震診断や耐震改修工事に対して独自の補助金を出している場合があります。一般的には、昭和56年5月以前の旧耐震基準の木造住宅が対象となるケースが多いです。耐震診断費用の大半を補助してくれる制度や、改修工事費用の一定割合(例えば2分の1や3分の1など)を助成する制度があります。上限額は自治体によって異なりますが、数十万円から100万円以上支給されることもあります。まずは役所の建築課などの窓口で相談することをおすすめします。
税金の控除制度による負担軽減
補助金だけでなく、税制優遇措置も活用できます。耐震リフォームを行うと、所得税の控除や固定資産税の減額措置を受けられる場合があります。所得税では「住宅耐震改修特別控除」として、標準的な工事費用の10%相当額が所得税から控除されます。また、工事完了後一定期間内に申告することで、翌年度の家屋に対する固定資産税が減額される制度もあります。これらの制度を利用するには確定申告などの手続きが必要ですので、忘れずに申請しましょう。
失敗しない耐震リフォーム業者の選び方
耐震リフォームを成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。残念ながら、不安を煽って不要な工事を勧める悪質な業者も存在します。確かな技術力を持ち、誠実に対応してくれる業者を見極めるには、いくつかのポイントがあります。資格の有無や実績、見積もりの内容などをしっかりと確認し、納得した上で契約に進むようにしましょう📝
耐震診断士の資格保有を確認する
耐震リフォームの第一歩は、正確な耐震診断から始まります。この診断を行うには専門的な知識が必要であり、一般的には「耐震診断士」などの資格を持った専門家が担当します。業者を選ぶ際は、社内に有資格者が在籍しているか、または提携している診断士がいるかを確認してください。また、診断結果に基づいて、根拠のある補強計画を提案してくれるかどうかも重要な判断基準となります。
| チェック項目 | 確認すべきポイント | 重要度 |
| 資格の有無 | 耐震診断士、建築士などの資格者がいるか | 高 |
| 実績 | 耐震改修の施工事例が豊富にあるか | 高 |
| 所属団体 | 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合などに加盟 | 中 |
| 提案内容 | 診断結果に基づいた具体的なプランか | 高 |
補助金申請のサポート実績を見る
前述の通り、耐震リフォームには複雑な補助金申請の手続きが伴うことが多いです。慣れていない業者の場合、申請に必要な書類の作成に手間取ったり、要件を見落として補助金が受けられなかったりするトラブルも考えられます。そのため、地元の自治体の補助金制度に精通しており、申請手続きの代行やサポートを積極的に行ってくれる業者を選ぶと安心です。過去の補助金活用実績を質問してみるのも良いでしょう。
複数の業者で相見積もりを取る
適正価格で工事を行うためには、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が必須です。同じ工事内容でも、業者によって費用や提案内容は異なります。複数の見積もりを比較することで、相場感を掴むことができ、極端に高い金額や安すぎる金額を提示する業者を避けることができます。ただし、金額の安さだけで決めるのではなく、工事内容の充実度や担当者の対応の良さも含めて総合的に判断することが大切です。
耐震リフォーム完了までの流れ
最後に、実際に耐震リフォームを行う際の流れを確認しておきましょう。全体像を把握しておくことで、計画的に準備を進めることができます。一般的な耐震改修工事は、相談から工事完了まで数ヶ月かかることも珍しくありません。特に補助金を利用する場合は、申請の審査期間なども考慮に入れたスケジュール管理が必要になります✏️
耐震診断から契約までのステップ
まずは専門家による耐震診断を受けます。床下や屋根裏に入って建物の状態を詳細に調査し、耐震評点という数値で現在の強さを判定します。この結果をもとに、どの部分をどのように補強するかという計画を立て、見積もりを作成します。プランと金額に納得できたら、工事請負契約を結びます。補助金を申請する場合は、通常この契約前後や着工前に申請手続きを行う必要がありますので、タイミングを逃さないよう注意が必要です。
| 段階 | 内容 | 目安期間 |
| 1. 相談・診断 | 現地調査と耐震診断の実施 | 1週間〜2週間 |
| 2. 設計・見積り | 補強プランの作成と見積もり提示 | 2週間〜1ヶ月 |
| 3. 契約・申請 | 工事契約と補助金申請手続き | 2週間〜1ヶ月 |
| 4. 施工・検査 | 工事実施と中間・完了検査 | 2週間〜2ヶ月 |
| 5. 引き渡し | 工事完了報告と引き渡し | 数日 |
工事着工から引き渡しまでの期間
契約と補助金の交付決定が済んだら、いよいよ工事が始まります。工事期間は内容によって異なりますが、住みながらの工事で部分的な補強であれば数日から1週間程度で終わることもあります。一方、外壁や屋根を含む大規模な改修の場合は1ヶ月から2ヶ月程度かかることもあります。工事中は騒音や埃が発生することもあるため、近隣への挨拶なども忘れずに行いましょう。工事完了後は、自治体や第三者機関による完了検査を受け、問題がなければ引き渡しとなります。
まとめ
耐震リフォームは、いつ起こるか分からない大地震から家族の命と大切な資産を守るための最良の投資です。費用は決して安くありませんが、補助金や減税制度を賢く活用することで、自己負担を抑えながら住まいの安全性を高めることができます。まずは信頼できる専門家に耐震診断を依頼し、我が家の現状を知ることから始めてみてはいかがでしょうか✨
当記事の中の人
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不動産チーフマネージャー
宮田 一馬
宅地建物取引士/空き家マイスター
リノベーションコーディネーター
自己紹介 ——
大手不動産仲介会社で培った経験を活かして、皆様の不動産購入・売却をお手伝いいたします。
お客様が安心して不動産売買ができるよう誠心誠意ご対応いたします。
好きな食べ物 ——
・マルセイバターサンド
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